景気判断「緩やかに回復」１年ぶりに引き上げ 日銀神戸支店

県内の景気について日銀神戸支店は、個人消費が好調なことなどから全体的に緩やかに回復しているとして、１年ぶりに景気判断を引き上げました。

日銀神戸支店は１１月１０日、最新の金融経済概況を発表しました。
このうち「個人消費」は、食料品などの値上げの影響でスーパーでは節約志向が強まる動きがみられるものの、デパートでは化粧品などの販売が好調で、全体としては緩やかに回復しているとしています。
また、「生産」は、建設用や自動車部品を作る機械など一部では中国経済の減速の影響で減少している一方、旅行需要の増加から航空機部品などは増加していて、全体としては横ばい圏内で推移しているとしています。
これらの結果、日銀神戸支店は県内の景気について「一部に弱めの動きがみられるものの、緩やかに回復している」として１０月までの「持ち直している」という表現から１年ぶりに判断を引き上げました。
日銀神戸支店の竜田博之支店長は、「まだ数字に表れてはいないが、阪神タイガースの優勝で、県内の経済全体の雰囲気もプラスに働いているのではと思う。今後、パレードが行われれば、その機運がより高まっていくのではないか」と話していました。