神戸市 調査地点増やし「PFAS」の状況確認へ 川の水採取

一部の物質で有害性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFAS」をめぐり、各地で国の暫定的な目標値を超える濃度が検出されていることから、神戸市は市内を流れる川の水質をより正確に把握するため、16日、地点を増やして調査を行いました。

「PFAS」は人工的な有機フッ素化合物の総称で、一部の物質についてはアメリカなどの研究では発がん性や子どもの成長への影響が指摘されていますが、環境省は国内では確定的な知見がないとしていて、来年度から健康影響の研究を本格化する方針です。
各地で国の暫定的な目標値を超える濃度が検出されているほか、県内でも県議会議員が独自に水質調査を行い、行政に対応を求めるなどしていて、こうした中、神戸市は西区を流れる明石川流域の水質をより正確に把握しようと、調査地点の数をこれまでの倍に増やして16日に調査を行いました。
調査は17か所で行われ、このうち西区押部谷町では委託を受けた業者の担当者が川に入って容器で水を採取していました。
水質の分析には1か月ほどかかるということで、市は結果を踏まえて今後の対応を検討するとしています。
市環境保全課の中崎友輔 担当係長は「調査地点を増やしながら状況をしっかり確認し、結果はホームページで発信していきたい」と話していました。