セ・パ優勝パレード 神戸では子ども・障害者の専用区域設置へ

プロ野球の阪神とオリックスのリーグ優勝を祝って行われる優勝パレードについて、兵庫県は、小さな子どもや障害がある人が、ゆとりを持って見ることができる専用のスペースを、1万3000人分、設けることになりました。

阪神とオリックスの優勝パレードは、11月23日に、神戸の三宮と大阪の御堂筋で時間をずらして行われ、神戸では午前11時から阪神、午後2時からオリックスがパレードをします。
これについて兵庫県は、小さな子どもや障害がある人が、ゆとりを持って安全に観覧できる「ハートフルエリア」と名付けた専用のスペースを、パレードの到着地点となるメリケンパークに設けることになりました。
エリアに入れるのは、小学3年生以下の子どもとその保護者1人の合わせて最大1万2000人、障害のある人と介助する1人の合わせて最大1000人です。
事前の申し込みは不要で、当日、先着順でエリア内の場所が決まるということで、最寄りの駅に県の職員などが立って誘導するということです。
一方、パレードの実施にかかる5億円の費用について、県などでつくる実行委員会はクラウドファンディングなどで募っていますが、これまでに集まった寄付は目標の1割ほどにとどまっています。
斎藤知事は、記者団から目標額に届かなかった際の対応について聞かれたのに対し「クラウドファンディングと企業の協賛金を合わせて5億円となるよう最大限努力したい。県費は投入しないという考えは変わらない」と述べました。