神戸ポートアイランドで大学生が企画し地元住民と防災イベント

神戸市にある人工島のポートアイランドで、地元住民に防災への意識を高めてもらうための催しが29日に開かれ、訪れた人たちが煙が充満した部屋から脱出する体験をしたり、消火器の使い方を教わったりしていました。

この催しは神戸市中央区の人工島・ポートアイランドにある4つの大学や短大が企画し、地元住民らおよそ300人が参加しました。
会場には災害時の対応を体験できる15のブースが出され、このうち神戸市消防局のブースでは、人工的に充満させた煙で視界が悪くなった部屋から、参加者が懐中電灯を使って避難ルートをたどっていきました。
また、地元の学生でつくる消防団のブースでは、子どもたちが消火器を使って的に向かって消火体験をしていました。
さらに、災害時に物資の運搬などの面でドローンへの期待が高まる中、安全性を確かめるデモンストレーションも行われ、ドローンが上空30メートルで静止したあとパラシュートを自動で展開させ、ゆっくりと着地するまでの様子が披露されました。
この催しを企画した、ポートアイランドにある4つの大学や短大でつくる組織「ポーアイ4大学連携推進センター」の清田千絵さんは、「災害の備えにつながるさまざまなコーナーを用意したので、楽しみながら防災について学んでもらうきっかけにしてほしい」と話していました。