阪神の応援ムード盛り上げへ あの「人形」の等身大パネル設置

18日からクライマックスシリーズに臨む阪神の応援ムードを盛り上げようと、1985年にリーグ優勝した際に、大阪の道頓堀川に投げ込まれた「カーネル・サンダース人形」の等身大パネルが、甲子園球場の近くにあるファストフード店に設置されました。

1985年、阪神タイガースがリーグ優勝した際、当時3冠王を獲得したバースさんに似ているとされていたファストフード店の「カーネル・サンダース人形」を、熱狂的なファンが胴上げして道頓堀川に投げ込みました。
人形は24年後の2009年に発見されましたが、ファンの間では「奇跡の象徴」などと言われ、人形を見たいという声があがっていたことから、等身大のパネルが甲子園球場のすぐ近くにあるファストフード店の前に、16日から設置されました。
クライマックスシリーズ ファイナルステージ初戦となる18日は、レプリカのユニフォームを着たファンが次々と訪れ、パネルに手を添えたり、記念撮影をしたりしていました。
夫婦で訪れた男性は「人形が投げ込まれた当時、私は中学2年生でした。日本一となった1985年の再来を期待したいです」と話していました。
長年の阪神ファンだという女性は「カーネルは『阪神が勝つ』と言っていると思います。一度も負けることなく日本一になると思います」と話していました。
パネルは混雑状況などを見ながら、日本シリーズが終わるまで設置される予定だということです。

【設置の経緯は】
このパネルの写真のもとになった人形は、1985年に阪神タイガースがリーグ優勝した際に、ファストフード店に設置されていたものを熱狂的なファンが胴上げし、大阪・ミナミの道頓堀川に投げ込みました。
人形は、当時3冠王を獲得したバースさんによく似ているとされていました。
その後、行方が分からなくなりましたが、阪神はこの年の日本一を最後に長い低迷が続き、ファンの間では「カーネル・サンダースの呪い」とも言われてきました。
そして24年後の2009年、人形は、川沿いにある遊歩道の整備の作業中に発見され、その後は大阪・福島区にあるファストフード店の運営に携わる会社の支店に保管されています。
人形を保管している「日本KFCホールディングス」広報課の野口竜也課長は「多くの野球ファンから、カーネル像を見たいという声が寄せられたため、このパネルを設置することにしました。クライマックスシリーズの観戦に訪れた人たちなどが、これを見て楽しんでいただけたらと思います」と話していました。