阪神のCS観戦チケット ネット上で高額出品相次ぐ
プロ野球・阪神が出場するクライマックスシリーズの観戦チケットが、インターネット上で高値で出品されるケースが相次いでいます。
中には10倍を超える価格もあり、球団は高い値段で転売する行為は法律に違反するおそれがあるとして、警察に情報提供するなど対応に当たっています。
18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神は、18日からのクライマックスシリーズ、ファイナルステージで広島と甲子園球場で対戦する予定で、チケットはすでに完売しています。
こうした中、インターネットの複数の仲介サイトでは、チケットの定価を大きく上回る出品が相次いでいて、中には、通常の販売価格が1万4000円のところ18万円と、およそ12倍の価格で売られているケースもあります。
球団によりますと、主催者の同意がないまま販売価格よりも高い値段で転売する行為は法律に違反するおそれがあるとして、警察に情報提供するなど対応に当たっているということです。
球団は「営利目的での転売行為はもちろん、それを購入する行為も絶対にやめてほしい」と注意を呼びかけています。
【専門家“トラブルに注意”】
チケット転売の問題に詳しい福井健策弁護士は、「転売などによって購入した場合、高額な料金を支払っても主催者側から入場を断られるケースもある。また、お金を支払ったにもかかわらず、チケットが届かないなど、詐欺事件やトラブルに巻き込まれることも少なくないため十分な注意が必要だ」と指摘しています。
その上で、「販売価格の数倍の金額を払ってチケットを購入しても転売した人の利益にしかならず応援するチームのもとには届かない。仲介サイトの運営会社も高額な転売を規制するなど積極的な対応をとるべきだ」と話しています。