視覚障害ある人などに本の音声データCD−Rを貸し出し 三木

視覚などに障害があり、本を読むのが難しい人にも読書を楽しんでもらおうと、三木市の図書館で本の内容を録音した音声データを貸し出す取り組みが新たに始まりました。

三木市立中央図書館で10月1日から始まったのは、「デイジー図書」と呼ばれるCD−Rに音声が入った書籍データの貸し出しです。
パソコンにCD−Rを入れて再生すると、本の内容を音声で聞くことができる仕組みで、読み上げるスピードも自分の聞きやすい速さに変えられるため、障害の特性に合わせて調節できるということです。
借りたい本を図書館に申請すれば後日、窓口か郵送でCD−Rを受け取ることができ、専用のソフトウェアがダウンロードされているパソコンがあればどこでも聞くことが可能だということです。
三木市立中央図書館の福田亮子司書は「障害で読書ができなくて困っていたという人にも、手軽に読書を楽しんでいただければと思っているので、ぜひ利用してもらいたいです」と話していました。
障害のある人などの読書環境の改善をめぐっては、4年前(2019年)に国などに対応を求める法律が成立しているほか、ことし8月に芥川賞を受賞した市川沙央さんは書籍の電子化など「読書バリアフリー」に向けた環境整備を進めてほしいと訴えています。