8月の有効求人倍率1.15倍 4か月ぶりに増加

兵庫県内の8月の有効求人倍率は「就業地別」で1.15倍と、前の月(7月)を0.01ポイント上回り、4か月ぶりに増加しました。
兵庫労働局は、物価高や原材料の高騰などの影響がある中、求人を出せない企業もある一方で求職者が少なかったことが主な要因だとしています。

兵庫労働局によりますと、仕事を求める1人に対して企業などから何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、実際に仕事に就く場所でまとめた「就業地別」では、8月の時点で1.15倍で、前の月を0.01ポイント上回りました。
県内の有効求人倍率が前の月を上回るのは4か月ぶりです。
特に製造業や建設業では物価が上がり、資材の価格が高騰している影響を受け、人手が不足していても求人に踏み切れない企業もあるということです。
その一方で、猛暑の影響でハローワークを訪れる人が少なく求職者数が減少したことなどが有効求人倍率がほぼ横ばいの状況にある主な要因だとしています。
兵庫労働局の金刺義行局長は、「県内の雇用情勢は持ち直しの動きにやや弱さが見られる。業況はそれほど悪くないが、倒産が増えているという声も聞くので、今後、求職者が増える懸念もあり注視したい」と話しています。