尼崎のコミュニティーFMが新たな放送局として放送再開

26年にわたって地域に密着した放送を出し、ことし3月に惜しまれつつ放送を終了した尼崎市のコミュニティーFM、「エフエムあまがさき」の事業を有志が引き継ぎ、2日から新たな放送局として放送が始まりました。

「エフエムあまがさき」は、阪神・淡路大震災をきっかけにより地域に密着した情報を伝えようと平成8年に開局し、地元の話題や防災情報を伝えてきましたが、財政難を理由に、ことし3月放送を終了しました。
その後、パーソナリティーやリスナーなど有志が事業を引き継ごうと新たに法人を立ち上げてクラウドファンディングでおよそ1700万円の資金を集め、ことし8月に放送免許を継承することが決まりました。
そして2日、尼崎市塚口町に「みんなのあま咲き放送局」という名前で新たに開局し、パーソナリティーがラジオのコールサインを告げて午前9時に最初の放送が始まると、スタジオでは拍手が起き、さっそく軽妙なトークが繰り広げられていました。
設備や機材は「エフエムあまがさき」を運営していた財団から無償で借りているということで、今後は、市民から寄付を募るなどして放送を続けていきたいとしています。
新たな放送局の理事でパーソナリティーも務める三宅奈緒子さんは「住民の住民による住民のための放送局をモットーに、市民と一緒に企画を作ったり市民が出演したりするラジオとして広がりをつくっていきたいです」と話していました。