県立病院医師の長時間労働 プロジェクトチームで改善策協議へ

県内の複数の県立病院が、労使間の協定で定められた上限を上回る時間外労働を医師にさせていたとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていた問題をめぐり、県は、医師の労働環境の改善策を協議するためのプロジェクトチームを立ち上げることになりました。

県によりますと、県内あわせて5つの県立病院が、ことし6月までのおよそ4年半の間に、労使協定の上限を上回る時間外労働を医師にさせていたとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたということです。
斎藤知事は27日の県議会の一般質問で、県立病院に勤務する医師の労働環境や今後の対応についての、質疑に答えました。
この中で斎藤知事は「現場の医師に負担をかけ大変申し訳ない」などと謝罪した上で、「担当の部局に、ただちに改善に向けたプロジェクトチームを設置するよう指示した。医師の働き方改革に全力で対応したい」と述べました。
県は、長時間労働を招いた要因などを具体的に分析するため、県立病院の医師や事務職員などを集めたプロジェクトチームを直ちに立ち上げ、今年度内に専門家の意見も踏まえた上で、労働環境の改善策をまとめることにしています。