万博開催 観光の経済効果「兵庫県では550億円に」 県試算

再来年・2025年の大阪・関西万博の開催に合わせて、県内各地を訪れる観光客による経済効果が、550億円に上るという見通しを兵庫県が示しました。

再来年の大阪・関西万博にあわせて兵庫県は、県内の地元産業や文化を感じられる現場に観光客を呼び込もうと「フィールドパビリオン」という、独自の取り組みを行っています。
これまでに▼豊岡市の「豊岡鞄」の技術を生かしたかばんづくり体験や▼淡路島での特産の線香作り体験など、156件のプログラムを認定しています。
県は、こうした「フィールドパビリオン」による経済効果について試算し、20日、公表しました。
それによりますと、体験プログラムなどのため県内を訪れる観光客は日帰りで291万人、宿泊で39万人を見込んでいるということです。
また、そうした観光客による宿泊や飲食費などの経済効果は、550億円に上る見通しだとしています。
この結果について、兵庫県の斎藤知事は記者会見で「兵庫はオーバーツーリーズムもなく、自然や食、歴史文化というものも豊かで、インバウンド客に対して、万博を機に兵庫県を発見してもらう絶好の機会にしていきたい」と述べました。