保育施設の元園長が虐待 川西市が運営会社を行政指導

川西市にある保育施設の元園長が保育中に幼い子どもに、大声で叱ったり廊下に立たせたりする虐待を行っていたとして、市が行政指導を行いました。

川西市によりますと、虐待行為が確認されたのは、川西市久代にある保育施設「アップル保育園久代」です。
この施設は、0歳から2歳までの子どもを預かっていますが、ことし5月から今月にかけて、当時、園長を務めていた60代の女性が特定の1人の子どもに対し、「どうしてこんなことができないの」と大声で叱ったり廊下に立たせたりするなどの行為を繰り返していたということです。
市が情報提供を受けて調査した結果、虐待が確認されたとして、15日、運営会社に対し、再発防止などを求める行政指導を行いました。
この元園長は、すでに解任され、市の聞き取りに対し、「しつけの範囲でやった。虐待はしていない」と話しているということです。
この元園長をめぐっては、3年前にも、「子どもに命令するような話し方をする」などという相談が寄せられ、市が調査しましたが、当時は、不適切な保育などは確認されなかったということです。
施設の運営会社は「不安とご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません。指導に従って再発防止に努めます」とコメントしています。
川西市教育委員会の石田剛教育長は「虐待が疑われる場合の調査のあり方などを改めて検討したい」と話しています。