アジアの工学専攻の学生が明石市で防災システム開発の研修会

アジアの国や地域で工学を専攻する学生がそれぞれの国で起きた災害やそこで得た教訓などについて、議論しながら新たな防災システムの開発につなげようという研修が明石市の明石工業高等専門学校で開かれています。

この研修は、インドネシアやモンゴル、それに台湾で工学を専攻している学生たちを招いて、日本の学生とともに防災を学んでもらい、今後の自然災害に備えた新たなシステムの開発につなげようと、明石高専などが開いているものです。
15日は、およそ20人が参加し、グループに分かれて、それぞれの国や地域でこれまでに起きた自然災害について、英語で発表しました。
このうち、台湾の男子学生は、1999年に発生した大地震で2400人以上が死亡し、ダムが崩壊して水の供給が止まったことやその後に災害が起きたことを伝える一斉通報メールができたことなどを説明しました。
学生たちは、それぞれの説明を聞きながら災害時の対応の課題などについて、議論していました。
奈良高専3年生の男子学生は「外国の学生と深い議論をして、防災のためのいい製品を作れるよう頑張りたい」と話していました。
研修を主催した明石高専の藤原誠之教授は「学生たちには防災に役立つ驚くような提案をしてほしい」と話していました。
研修は、今月22日までの日程で行われ、グループごとに議論を踏まえ、新たな防災用品やシステムのアイデアを発表することになっています。