「日本の棚田百選」 多可町の岩座神の棚田で稲刈り始まる
実りの秋を迎え、多可町にある岩座神(いさりがみ)の棚田では、稲の収穫時期を迎えています。
多可町の山あいにある岩座神の棚田は、大きさや形がさまざまな田んぼが300枚ほど連なっていて、日本の棚田百選にも選ばれています。
先月(8月)の台風や猛暑の影響が心配されましたが、稲は順調に育ち、先週から稲刈りが始まりました。
晴れ間が広がった12日は、農家の人たちがコンバインで稲を次々と刈り取っていました。
この棚田は、田んぼのあぜの部分が石積みになっていることが大きな特徴です。
石は上にいくほど傾斜が急になるように積まれ、城の石垣のようなつくりになっていて、古いものでは鎌倉時代につくられたとも言われています。
地元の人たちは、この貴重な景観を残そうと保全活動を行っていて、去年、その取り組みが評価され、国の「つなぐ棚田遺産」に認定されました。
岩座神の棚田の稲刈りは、今週末からの3連休にピークを迎え、収穫された米は、地元の直売所や道の駅で販売されるということです。