神戸港で特定外来生物「コカミアリ」 国内へ侵入確認は2例目

生態系に影響を及ぼすおそれがある「特定外来生物」のアリ「コカミアリ」が神戸港で初めて見つかりました。
国内への侵入が確認されたのは2例目で、神戸市は監視を続けることにしています。

「コカミアリ」は中南米原産の体長2ミリほどの小型のアリで、毒針に刺されるとアレルギー反応を起こすおそれがあるほか、生態系に影響を及ぼすとして「特定外来生物」に指定されています。
神戸市によりますと、今月3日、岡山県倉敷市の水島港のコンテナターミナルで、フィリピンから神戸港を経由して届いた貨物の周辺でおよそ200匹が見つかり、経由地の神戸港の六甲アイランドで貨物が置かれていた場所を調べたところ、およそ50匹が見つかったということです。
神戸市によりますと、一般の人が立ち入らない区域で、これまでに人が刺されるなどの被害はないということです。
女王アリは見つかっておらず定着はしていないとみられるということで、市は駆除するとともに定期的に調査して監視を続けることにしています。
環境省によりますと、コカミアリの国内への侵入が確認されたのはことし7月の水島港に続いて2例目で、神戸市では初めてだということです。
市は、ふだん見かけないアリを見つけた場合は触らずに、市に連絡するよう呼びかけています。