神戸市消防局 民間の救急サービス事業者に応急処置の研修会
救急車の出動件数が増える中、活用が期待される民間の救急サービスに技術を向上してもらおうと、民間救急を行う事業者に対し、応急処置の技術を伝える研修が神戸市で行われました。
この研修は、神戸市消防局が行ったもので、民間の救急サービスを行う市内の10の事業者が参加しました。
研修では、搬送中に患者が心肺停止になり、救急と連携が必要になったケースを想定し、心肺蘇生の方法や患者の容体の伝達のしかたなどについて、救急救命士の指導を受けながら流れを確認しました。
研修を受けた事業者は「心肺停止の患者の処置を改めて確認することができ、ありがたいです」と話していました。
神戸市消防局によりますと、去年1年間の救急車の出動件数は、新型コロナの感染拡大などの影響で9万7231件と、前の年よりおよそ1万4千件多く、過去最多となっています。
消防では、緊急性の低い患者は、消防局が認定した民間の救急搬送サービスを利用するよう呼びかけていて、市内では去年あわせて1万3800件余りの搬送が行われたということです。
神戸市消防局警防部の城月徹部長は「いざという時に救急隊と連携できるように研修を定期的に行っています。民間救急も積極的に活用し、救急車を適切に利用してほしい」と話していました。