「ユニバーサルツーリズム」推進へ 兵庫県が人材養成の研修会

高齢者や障害者など、誰もが安心して楽しめる旅行、「ユニバーサルツーリズム」を推進しようと、兵庫県は、当事者からの相談などに応じる専門の人材を育成するための研修会を開きました。

この研修会は、「ユニバーサルツーリズム」の推進を目指す県が、当事者の相談に応じたりツアーを企画したりする専門の人材を育成しようと、豊岡市にある県立の専門職大学と連携して企画しました。
初日の8月31日は、神戸市で開講式が行われ、県内の観光団体や宿泊施設の関係者など22人が参加しました。
式では、斎藤知事などによるあいさつのあと、受講生が一人ひとり自己紹介し、「障害があっても、旅行を諦めず、1人でも多くの人に楽しんでもらいたい」などと抱負を語りました。
講義は、来年3月まで行われ、障害者団体の協力のもと、当事者から旅行する際の課題について、直接、意見を聞くほか、実際に車いすなどの福祉用具を使う体験実習などが予定されていて、修了すると、県から認定証が交付されるということです。
受講生の一人で、たつの市の魅力を発信する団体の代表は「西播磨は、のどかな地域で、障害がある人や認知症の人も訪れやすいと思うので、旅を楽しんでもらえるよう支援していきたい」と話していました。