兵庫県 県立大の入学金と授業料 2026年度には完全無償化

兵庫県内に住む人を対象に、県立大学の入学金と授業料を無償化する計画について、県は、2026年度には、すべての学年で無償化するなどとした今後の詳しいスケジュールを発表しました。

県は、若者の県外流出に歯止めをかける取り組みの一環として、教育環境の向上を掲げていて、県内に住む人を対象に、県立大学の入学金と授業料を、今後、完全無償化する方針を先に発表しています。
斎藤知事は、その具体的な内容やスケジュールを発表しました。
それによりますと、県立大学と県立芸術文化観光専門職大学の2校の入学金と授業料について、本人と保護者が県内に3年以上住んでいることを条件に、2026年度までに、所得制限なく完全無償化するとしています。
このうち授業料は、来年度は、学部の4年生と大学院博士課程の前期2年生、それに後期3年生を無償化し、その後、段階的に拡充するとしています。
入学金は、学部は2026年度から、大学院は2025年度から無償化するということです。
また、県外に住む学生の入学金についても、現在の42万3000円から県内在住の学生と同じ28万2000円まで引き下げる方針で、導入の時期を、今後、検討するとしています。
斎藤知事は「無償化は、兵庫の人材育成や産業の成長力強化に寄与すると期待したい。安心して学業と研究に専念できる環境を作りたい」と話しています。