不登校の子どもに対応 神戸市教委が「不登校特例校」設置へ

不登校の子どもが過去最多となる中、神戸市教育委員会は、子どもたちの状況に合わせてカリキュラムを組むことができる「不登校特例校」を再来年度までに設置する方針です。
設置されれば、県内では初めてだということです。

不登校の子どもの数は、全国的に増加していて、神戸市でも令和3年度は、小学校では966人、中学校では2008人と、いずれも過去最多となっています。
こうした中、神戸市教育委員会は、不登校の子どもたちの状況に合わせて、柔軟にカリキュラムを組むことができる「不登校特例校」の中学校を設置することにしています。
特例校では、通常の学校よりも授業時間を減らして通いやすくすること、体験授業を多く取り入れて学びへの意欲やそれぞれの個性を伸ばせるような環境を作っていくことにしています。
既存の公共施設の一部を活用し、再来年度までに設置する方針だということで、県内では初めてだということです。
市教委では、このほかにも、不登校の子どもたちへの対応として、教室のほかに居場所として過ごすことができる校内サポートルームの整備やオンラインを活用した学習支援などに取り組むとしています。
神戸市教育委員会は「一人ひとりに合った多様な学びの場をつくり、子どもの学習機会の場をしっかり確保していきたい」としています。