台風の被害も少なく 香美町で特産の二十世紀梨の出荷始まる

香美町で、二十世紀梨の出荷が25日から始まりました。
先週の台風7号で、一部が収穫できなくなったものの、例年並みの出荷ができる見通しだということです。

香美町香住区では、90年以上前から梨の栽培が行われていて、県内有数の二十世紀梨の産地として知られています。
このうち、農家の藤原幸一さんの畑では、人の背丈ほどの木に梨が実り、一つずつ丁寧にもぎとって収穫していました。
収穫されたばかりの梨は、JAの選果場に持ち込まれ、集まった農家が大きさや色づきを確認したあと、糖度を調べる機械に通して、箱に詰めていました。
地元のJAによりますと、先週の台風7号の影響で、実が落下し、収穫できなくなったものもあったということですが、枝を支柱に固定したり防風ネットを張ったりするなどの対策を取ったことで、被害はわずかにとどまり、例年並みの出荷ができる見通しだということです。
農家の藤原さんは「ことしの夏は、気温が高く雨も少なかった上、台風も来たので心配しましたが、無事に収穫でき、ほっとしています。潮風を浴びてみずみずしい梨ができたので、多くの人に食べてほしい」と話していました。
香美町の二十世紀梨の出荷は、9月中旬まで続き、地元のほか大阪の市場に出荷されるということです。