豊岡市で地域の伝統野菜「八代オクラ」の収穫が最盛期

豊岡市で、地域に伝わる伝統野菜、「八代オクラ」の収穫が最盛期を迎えています。

「八代オクラ」は、豊岡市日高町の八代地区で、家庭用の野菜として栽培されてきた伝統野菜で、一般的なオクラより実が大きく、断面は、角が8つ以上ある多角形をしています。
地区では、伝統野菜を守ろうと、4年前から栽培を広める取り組みが進められ、今では、農家だけでなく広く住民も参加して、特産化を目指しています。
このうち、住民グループ、「八代おもいやりネット」の畑では、朝早くから地域の人たちが集まり、10センチほどに育ったオクラをはさみで手際よく収穫しました。
そして、地区の集会所に運び、大きさで選別して箱詰めしていました。
地元のJAによりますと、「八代オクラ」は、強い粘りと食べ応えがある大きな実が評判になり、食材にこだわる旅館や飲食店などから注文が相次いでいるということです。
「八代おもいやりネット」の石田善昭会長は「非常に暑いですが、オクラにはよい環境です。地区の名前がついている野菜なので、どんな人が育てているのかなと地元のことを思いながら食べてほしい」と話していました。
「八代オクラ」の収穫は、10月初めまで続けられます。