神戸港でヒアリ見つかる 5000匹以上生息か 注意呼びかけ

神戸市や環境省などは、神戸港のコンテナヤードで強い毒を持つヒアリが見つかり、5000匹以上が生息していると推計されると発表しました。
ヒアリと似たアリを見つけた際には、環境省の専用ダイヤルに相談するよう呼びかけています。

神戸市や環境省によりますと、7日、神戸港のポートアイランドにあるコンテナヤードで、アスファルトの舗装の割れ目から複数のヒアリが見つかりました。
ヒアリは、半径10メートルほどの範囲の複数の穴から出入りしていて、調査を行った専門家は5000匹以上が生息していると推計しています。
発見された場所は主にアジアからの貨物を積み降ろすエリアで、一般の人が立ち入ることはなく、環境省では女王アリが見つかっていないことから定着はしていないとみています。
現地では、ことし6月と7月に、神戸市と環境省がそれぞれ調査を行いましたが、その際には見つかっていないことから、7月以降にコンテナの荷物に紛れて、港に入り込んだとみられます。
環境省は、殺虫剤入りのエサを置くなどして駆除を進めるとともに、港の外に広がっていないか、周辺を調査することにしています。
市や環境省では、ヒアリと似たアリを見つけた場合は触らずに、環境省の相談ダイヤル、0570−046−110に連絡するよう呼びかけています。