中学生・高校生が防災・減災のための建築技術を学ぶ 神戸

大規模な地震が起きた場合にも被害を減らすことができる建築の技術について中学生や高校生が学ぶ催しが、神戸市で行われました。

この催しは、中学生や高校生に防災・減災のための最新の研究成果に触れ関心を高めてもらおうと日本学術振興会が開き、神戸市中央区の「人と防災未来センター」には中高生12人が集まりました。
8日に紹介されたのは地震の揺れと建物の被害との関係で、兵庫県立大学の永野康行教授が、揺れに耐えるため、▼低い建物は固く曲がりにくいように、▼高い建物は柔らかくしなやかに曲がるように設計されていることを説明しました。
このあと、生徒たちは実験装置を使い、建物の高さや重さなどと揺れの周期の組み合わせによって影響の大きさが異なることを確認し、被害を減らす方法について説明を受けました。
高校2年生の男子生徒は、「生活に身近な話を聞くことができて、とても興味深かったです。高校の課題研究で耐震性について取り組んでいるので、きょうの話を取り入れたい」と話していました。
永野教授は、「科学のおもしろさと、ふだん受けている授業の大切さを実感してもらえるよう工夫しました。参加者の中から、減災と復興を総合的に考える建築士が生まれてくれればうれしいです」と話していました。