地元企業の魅力PR 丹波市で夏休みの小学生対象に工場見学会

子どもたちに地元企業への関心を持ってもらおうと、夏休み中の小学生などを対象にした工場見学会が丹波市で開かれました。

この見学会は、丹波市と地元の企業が初めて企画し、4日、市内の小学生と保護者あわせておよそ40人が参加して、地元の4つの会社を巡りました。
このうち、「ひわだぶき」など、伝統的な工法による屋根づくりを行う会社では、ひのきの皮を剝いだひわだを使いやすい大きさに加工する様子を見学したあと、実際の作業も体験しました。
子どもたちが仕事の魅力について質問すると、担当者からは、京都の清水寺など、貴重な建物の工事に携わることができて、やりがいを感じるなどと説明を受けていました。
また、生花を長期間楽しめるよう特殊な加工で仕上げた「プリザーブドフラワー」を製造する会社では、800種類の花を工場で加工し、海外の15か国ほどに輸出していることなどが紹介され、子どもたちは、興味深そうに聞き入っていました。
小学5年の男子児童は「工場があることは知っていても、何を作っているのかは知らなかったので楽しかったです。将来は地元で働きたいので、ほかの会社も見てみたいです」と話していました。
丹波市商工振興課の伊東実里主事は「丹波市の子どもの多くは、進学などで地元を離れたあと、そのまま就職し、戻ってこないことが多いが、地元にも魅力的な企業があることを知って、将来の参考にしてほしい」と話していました。