県立学校の環境整備に兵庫県が6年間で300億円集中投資

兵庫県は、県立学校の環境整備のため、今年度からの6年間に総額300億円を集中投資する方針で、その予算の内訳が発表されました。
学校が直接、生徒から意見を聞き取り、独自の整備計画を進めるための予算も盛り込まれていて、各校の特色に応じた環境づくりを後押ししたい考えです。

兵庫県の斎藤知事は、若者の他県への人口流出に歯止めをかけようと、今年度から2028年度までの6年間に、特別支援学校を含む県立学校の環境整備に総額300億円を集中的に投じる方針を明らかにしています。
県の教育政策などを話し合う会議の中で、その詳しい内訳が発表されました。
具体的には、学校が直接、アンケートなどで生徒から意見を聞き取り、学校独自の整備計画を進めていくための予算としておよそ6億円が盛り込まれています。
部活動の備品整備や図書の充実など、各校の特色に応じた環境づくりを後押ししたい考えです。
また、生徒数の増加を背景に、教室が不足している特別支援学校の校舎の増築や建て替えなどに162億円が充てられるほか、災害時に避難所に指定されている体育館などに空調を整備するための関連予算として126億円が投じられます。
斎藤知事は、会議のあと取材に応じ、「“生徒ファースト”の予算だ。今後も若者世代に重点的に予算を配分し、子育てや教育分野を充実させて、人口減少対策などにつなげていきたい」と述べました。