丹波篠山市で地元でしか流通しない“幻のすいか”の出荷最盛期

兵庫県丹波篠山市では、夏の味覚、すいかが出荷の最盛期を迎え、地元の直売所では、多くの人が買い求めています。

丹波篠山市の山あいにある大山地区は、昼と夜の寒暖差が大きい盆地特有の気候を生かしたすいかの産地として知られています。
現在、12軒の農家がすいかを育てていますが、近年は、高齢化で生産者が減り続けていて、今では、丹波篠山市内でしか流通しておらず、地元では、幻のすいかとも言われています。
この日は、JAの直売所で収穫されたばかりのすいかが販売され、大きいもので重さが10キロほどに育ったすいかが200個用意されて、4時間余りで完売したということです。
生産者によりますと、ことしは、6月に雨が続いた影響で、例年より収穫量は少ないものの、糖度が高く、食感もよいということです。
西脇市から訪れた20代の女性は「去年、生まれた子どもに初めてのすいかを食べさせたいです」と話していました。
生産者の雪岡昌さん(70)は「大玉で甘みがあるのが特徴です。“大山すいか”を食べて暑い夏を乗り切ってほしいです」と話していました。
この直売所では、毎週火曜日と金曜日にすいかが販売されますが、なくなり次第、終了するということです。