使われなくなった田畑で“えごま”栽培 新温泉町で収穫体験会

新温泉町で、地域で栽培する「えごま」に興味を持ってもらおうと、葉を収穫して食べる体験会が開かれましした。

この体験会は、人口減少などで使われなくなった田畑で、えごまの栽培に取り組む新温泉町の団体が地域の人たちに興味を持ってもらおうと、ことし初めて開いたもので、夏休み中の親子連れなどおよそ10人が参加しました。
参加者は、畑で担当者から、えごまの実から作る油や葉っぱは健康によいと、近年注目されていることやシカやイノシシに食べられることが少なく、栽培しやすいことなど、説明を聞きました。
続いて、大人の背丈ほどのえごまの茎から10センチほどの葉を丁寧にちぎって、収穫しました。
このあと、参加者たちは、道の駅に移動し、えごまの葉とソーセージを春巻きの皮に一緒に包んで焼き、味わっていました。
参加した男子児童は「収穫は楽しかったです。葉はおいしいので、何枚でも食べられます」と話していました。
団体では、米作りには向かない狭い田んぼや使われなくなった畑1.5ヘクタールで、えごまを栽培していて、生産面積を増やし、新たな特産にすることを目指しているということです。
新温泉町えごま研究会の谷口正友会長は「えごまは、農地を守り、食べたら元気になる作物です。新温泉町でえごまを栽培していることを多くの人に知ってほしい」と話していました。