洲本市の高校生が「糖」を燃料にしたロケットの発射実験

洲本市の高校生が食品に含まれる糖を燃料にしたロケットを開発し、19日、発射実験を行いました。

県立洲本高校の科学技術部は、自然の素材を燃料にして飛ぶ、環境にやさしいロケットの開発を続けていて、3年の試行錯誤の末に、食品に含まれる「糖」を燃料にしたロケットを完成させ、19日、発射実験を行いました。
生徒たちは、燃料となる「糖」を熱したフライパンで溶かして筒状の型に流し込むなど、準備を整えると、市内の陸上競技場に移動してカウントダウンを行って、2機のロケットを順番に打ち上げました。
1機目は、大きな音ともに上空10メートルほどまで上がっておよそ5秒間飛び続け、生徒たちは、手をたたいて成功を喜びました。
2機目は、打ち上げに失敗しましたが、生徒たちは「エンジンへの熱の伝わり方に問題があった」と分析し、状況を写真に収めながら、早速、改善策を検討していました。
3年生で部長の太田吏一さんは「うれしくて、達成感でいっぱいです。今後、燃料になる『糖』を食料廃棄物から取ることで、フードロス対策につながるような研究を後輩たちに引き継ぎたい」と話していました。
生徒たちは、この日の実験結果も含めた研究内容を7月29日から鹿児島県で開催される全国高校総合文化祭で発表することにしています。