おしゃべりもOK 兵庫県の美術館や博物館が特別な観覧日

神戸市の兵庫県立美術館で、15日、「自由に話せる観覧日」が設けられ、親子連れなどがおしゃべりをしながら、芸術鑑賞を楽しみました。

「自由に話せる観覧日」は、気軽に芸術に親しんでもらおうと、兵庫県が初めて企画したもので、15日は、県内の4つの美術館と博物館で設けられました。
このうち、神戸市の県立美術館では、神戸市出身で、大正から昭和にかけて活躍した洋画家、金山平三とその仲間たちの作品、およそ140点を集めた企画展が行われており、大勢の家族連れなどが訪れました。
中には、作品に描かれた動物について、母親に質問する子どももいて、訪れた人たちは、おしゃべりをしながら、和やかな雰囲気で芸術鑑賞を楽しんでいました。
また、館内には、保育コーナーも設けられ、子どもを預けて、ゆっくりと作品を見て回ることもできます。
妻と1歳の女の子と訪れた神戸市の男性は「周りに気を遣わずに鑑賞できてよかったです」と話していました。
兵庫県立美術館の林洋子館長は「たくさんの親子連れが来て、風景や花の絵を見ながら、話が盛り上がる機会ができた。今後も、こういう日を設け、作品を介してコミュニケーションが増す機会ができればと思います」と話していました。
「自由に話せる観覧日」は、16日は、丹波篠山市にある兵庫陶芸美術館で設けられます。