淡路島 海に沈めたたこつぼの引き上げ 小学生が見学

たこ漁の季節を迎え、兵庫県洲本市で海に沈めたたこつぼを引き上げる漁の様子を、小学生たちが見学しました。

この特別授業は、子どもたちに漁業への関心を高めてもらおうと毎年行われ、12日は洲本市の炬口漁港に市立洲本第一小学校の3年生、15人が集まりました。
漁船に乗り込んで、先月(6月)、漁業者がたこつぼを沈める様子を見学した港近くの海に向かいました。
「たこが入っていますように」と見守る中、漁業者がひもを引っ張り、深さ5メートルほどに沈めた20個のたこつぼを引き上げると、中にはマダコが4匹入っていて、子どもたちは大きな歓声をあげて喜びました。
このあと漁港に戻ると、水揚げされたばかりのたこに触れる時間が設けられ、水槽から逃げ出したたこを追いかけ、両手で抱えて連れ戻す場面も見られました。
とれたたこは人数分に分けて持ち帰ったということです。
参加した女子児童は、「プニプニしていてかわいかったです。たこつぼを引き上げる漁師の人たちは、かっこよかったです」と話していました。
男子児童は、「触ったときに墨をかけられて驚きました。持ち帰ったたこは、お好み焼きにしておいしく食べたいです」と話していました。
洲本炬口漁協青壮年部の部長の岩井淳一郎さんは、「最近は食卓の魚離れも心配なので、子どもたちに、たこをはじめとした海産物をいっぱい食べて、海を身近に感じてもらいたい」と話していました。