近畿地方 局地的に強い雨 突風や落雷にも注意を

梅雨前線の影響で、近畿地方は、局地的に雷雲が発達し、強い雨が降っています。
大気の不安定な状態は、10日夜遅くにかけて続く見込みで、気象台は、竜巻などの激しい突風や落雷、急な強い雨に注意するよう呼びかけています。

大阪管区気象台によりますと、梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、近畿地方は、大気の不安定な状態が続いています。
各地で、雷雲が発達して雨が降っていて、午後2時半までの1時間では、▽大阪・熊取町で22.5ミリ、▽神戸空港で20.5ミリの強い雨を観測しました。
また、午後2時半までの10分間に、▽大阪・豊中市では11.5ミリの雨が降りました。
大気の不安定な状態は、10日夜遅くにかけて続く見込みで、気象台は、竜巻などの激しい突風や落雷、急な強い雨に注意するよう呼びかけています。
竜巻などの突風は、発達した積乱雲が近づいたときに発生します。
気象台は、雷や急な風の変化、それに「ひょう」が降るなど、積乱雲が近づく兆しがある場合は、突風に十分注意し、頑丈な建物などの中で安全を確保するよう呼びかけています。

【南あわじ市で強い雨】
南あわじ市福良では、午後1時すぎ、雷の大きな音とともに路面をたたきつけるような雨が降りました。
周辺には観光施設が多くあり、傘を持っていなかった観光客が慌てて走る姿やサイクリングに訪れた人たちが雨宿りしてスマートフォンで気象情報を確認する姿が見られました。
大阪府から来た20代の男性は「淡路島を一周しようとサイクリングを楽しんでいた途中でした。真っ黒な雨雲が近づいて、雨風がとても強くなり、慌てて屋根のあるところに避難しました。びっくりしましたが、しかたがないと思います。雨がやんだら再開します」と話していました。