芦屋市で“子ども司書”が絵本読み聞かせ 外国人が日本語学ぶ

子どもたちの絵本の読み聞かせで、来日してまもない外国人などに簡単な日本語を学んでもらおうという催しが8日、芦屋市で開かれました。

この催しは、芦屋市のNPO法人、「芦屋市国際交流協会」が開いたもので、市内の集会所に、仕事をするために来日してまもない中国やフィリピンの人や地元で日本語を教えるボランティアなど、30人余りが集まりました。
参加者たちは、まず、市民に本を読む楽しさを伝える活動をしている「子ども司書」の小中学生7人から、およそ40万冊の蔵書がある市立図書館を利用すれば日本語を学ぶこともできると説明を受けました。
続いて、4つのグループに分かれ、子どもたちから、おすすめの絵本を読み聞かせてもらって、簡単な日本語を学びました。
40代の中国の女性は「私の子どもと一緒に絵本をよく読むのですが、日本語を勉強するために絵本はいいですね」と話していました。
催しを開いた芦屋市国際交流協会の植田多江子理事は「教科書で学ぶ日本語だけでなく、絵本の物語で使われるような日本語にも触れることが学習を膨らませます。生きた日本語の楽しさを知るよい機会になったと思う」と話していました。