大学生の県内就職を後押し 知事が学生と意見交換

県内の大学に通う理系学生の地元での就職を後押ししようと5日、兵庫県の斎藤知事が、学生たちと意見交換を行いました。

兵庫県は若者の視点を県政に反映させるため、斎藤知事が県内の大学を訪れて学生と意見を交わす「学生未来会議」を令和3年から開催しています。
5日は、姫路市にある兵庫県立大学のキャンパスを知事が訪れ、工学部などに在籍する理系の学生や大学院生合わせて12人と、県内企業への就職をテーマに意見交換を行いました。
はじめに、斎藤知事は兵庫県でも次世代エネルギーやロボット産業など、将来性が期待される分野に投資を行っている企業への、支援を強化していることを説明しました。
その上で、県内での就職や定着を後押ししようと、若手社員の奨学金の返済の一部を支援する取り組みを、今年度からさらに充実させたことなどを紹介しました。
このあと学生たちからは、「県の支援策を知ると、就職先を選ぶ場合の参考になる」とか「新たなエネルギー分野に取り組む県内企業がわかると、就職活動に役立つ」などの意見が出ていました。
県のまとめによりますと、去年春に、県内の大学を卒業した学生のうち、県内の企業や団体に就職した人の割合は29.4%にとどまっていて、この数年は横ばいとなっています。
県では学生から出された意見などを踏まえ、若手人材の確保や定着に向けた支援策の強化に、取り組んでいくことにしています。