神戸市 高齢者対象にドライブレコーダー設置費用を補助

高齢ドライバーによる事故が相次ぐ中、神戸市は、安全な運転ができているかどうかを診断できる高性能のドライブレコーダーを、高齢者が設置する費用を、補助することになりました。
今の運転能力を客観的に把握した上で、運転を続けるかどうかを家族と話し合う、きっかけにしてもらいたい考えで、こうした取り組みは全国で初めてだとしています。

ハンドル操作の誤りやブレーキとアクセルの踏み間違いなどの「操作ミス」による高齢ドライバーの事故があとを絶ちません。
こうした中、神戸市は安全な運転ができているかどうかを診断できる高性能のドライブレコーダーを、高齢者が設置する費用を補助することになりました。
ドライブレコーダーに内蔵されているセンサーのデータや運転中の映像をもとに、急ブレーキや急発進の回数などが把握され、安全運転ができているかの評価が点数などで示されるほか、スマートフォンのアプリなどを通じて家族にも共有されるということです。
市はこうした取り組みを通じて、高齢ドライバーが自身の今の運転能力を客観的に把握した上で、今後も運転を続けるかどうかを家族と話し合うきっかけにしてもらいたい考えです。
市内に住む70歳以上のドライバーが対象となり、設置にかかる費用が最大で1万円、補助されるということで、市はこうした取り組みは全国で初めてだとしています。

【取り組みのきっかけは】
神戸市は2月から3月にかけて、65歳以上の人や65歳以上の家族がいる人3400人あまりに、免許の返納に関するアンケート調査を実施しました。
この中で「免許を返納したり運転を続けるかどうかを、家族に相談するきっかけとして何があるか」を尋ねたところ「運転能力や事故リスクの診断」とする回答が57.5パーセントにのぼったということです。
また実際に免許を自主返納をした高齢者に、そのきっかけを訪ねたところ「運転に不安を感じた」とする回答が36.1パーセントあったということです。
こうしたことから市は、高齢者自身が自分の運転能力を把握できる機会を提供しようと、今回の補助事業の実施を決めたということです。
市はこのほかにも、5月から窓口を設けて、免許の自主返納を検討している高齢者などを対象に、相談を受けつけています。
開設して2か月で100件ほどの相談が寄せられ、このうちおよそ2割は返納を勧めたい家族からの相談で「本人にどのように返納を勧めたらいいか、悩んでいる」という声が寄せられているということです。