西宮市に建設する新県立病院の起工式 4か月遅れで着工へ

西宮市内の2つの病院を統合してつくる新たな県立病院の工事が本格的に始まることになり、3日、起工式が行われました。
資材価格の高騰などで、事業費が膨らんだ影響で、予定よりおよそ4か月遅れての着工となります。

県と西宮市は、老朽化などが課題となっていた「市立中央病院」と敷地が手狭となっていた「県立西宮病院」を統合し、救急や感染症患者にも対応できるベッド数552の新たな県立病院を建設します。
3日、建設予定地のビール工場の跡地で、県や病院の関係者など150人が出席して神事や起工式が行われ、出席者がくわ入れなどを行って、今後、本格化する工事の安全を祈願しました。
続いて、斎藤知事があいさつし、「新型コロナの経験を踏まえ、感染症対応の充実を図るとともに地域に信頼される病院をつくっていきたい」と述べました。
県によりますと、資材価格の高騰などの影響で、1回目の入札は不調となっていて、建設や医療機器の整備などを含め総事業費は、当初の計画よりおよそ1.4倍に膨らみ、560億円となっています。
このため、当初の計画よりも4か月遅れての着工となり、完成時期は2026年1月を予定しているということです。
県の杉村和朗病院事業管理者は「新型コロナだけでなく、物価高騰や人員不足で着工が遅れてしまった。期待の大きい病院なので、遅れを挽回していきたい」と話していました。