13年前の高校生殺害事件裁判 元少年 判決を不服として控訴

13年前(2010年)、神戸市の路上で高校2年生の男子生徒を刃物で刺して殺害したとして、懲役18年の判決を受けた元少年が、判決を不服として控訴しました。

当時17歳の被告の元少年(30)は2010年10月、神戸市北区の路上で高校2年生の堤将太さん(当時16)をナイフで刺して殺害したとして、殺人の罪に問われました。
元少年は殺意を否認し、弁護側は心神耗弱の状態だった可能性があるとして、懲役8年が相当だと主張していましたが、1審の神戸地方裁判所は、当時の被告に精神障害はなく、責任能力が認められるとした上で、「無抵抗の被害者に執ようにナイフを突き刺すなど、残忍な犯行で殺意も相当強固なものだ」と指摘し、懲役18年の判決を言い渡しました。
元少年はこの判決を不服として27日、大阪高等裁判所に控訴しました。
元少年が控訴したことを受けて、堤将太さんの父親、敏さんはNHKの取材に対し、「被告には、判決を受け入れてほしかったです。控訴が棄却されることを望みますが、私たち家族は将太の無念を晴らすために何度でもたたかいます」とコメントしています。