伊丹市で災害時にペットと一緒に避難するための防災講座

地震や大雨などの災害時に、犬や猫などのペットと避難するためにはどのような事前の準備が必要かを学ぶ防災講座が26日、伊丹市で開かれました。

災害時の避難について、環境省は、ペットと一緒に避難する「同行避難」を推奨していますが、これまでの災害では、避難所で、ペットの鳴き声などをめぐってトラブルとなるケースも起きています。
こうした中、ペットと一緒に避難するために必要な準備などを考えてもらおうと、災害救助犬の派遣などを行っているNPO法人が防災講座を開き、犬や猫の飼い主やトレーナーあわせて5人が参加しました。
講座では、NPOの職員が被災地で実際にあった事例を紹介しながら、いざという時に冷静で安全な避難ができるよう、日頃からペットをしつけるとともにペット用の食料や薬などを備えておくことが大切だと説明しました。
その上で、避難先での生活に必要な「ケージ」と呼ばれる小屋を紹介し、災害時だけ活用するのではなく、ふだんから自宅でも使って慣れさせておくよう呼びかけていました。
参加した神戸市の女性は「具体的なアドバイスをもらってすごく勉強になったので、災害時に役立てたいです」と話していました。
講座を開いた「日本レスキュー協会」の辻本郁美さんは「災害時は、ペットと一緒に避難するということをまずは意識していただき、そのために何が必要か、いろんな情報を収集して身につけてほしい」と話していました。