障害がある人も一緒に 神戸市で地引き網漁を体験する催し

障害の有無や年齢にかかわらず、海に親しんでもらおうと、神戸市の海岸で、車いすが利用できるようにマットを敷くなどして、地引き網漁を体験する催しが行われました。

この催しは、神戸市須磨区のNPO法人が地元の漁業者や企業と協力して開いているもので、17日は、親子連れなどおよそ120人が参加しました。
会場の須磨海岸の砂浜には、車いすが利用できるようにマットが敷かれ、参加した人たちは、「よいしょ」と声をかけながら、力を合わせて網を引っ張りました。
10分ほどかけて引き上げられた網には、カニやエイ、それにカワハギなどがかかっていて、子どもたちは、海の生き物を夢中になって触っていました。
神戸市の6歳の女の子は「魚がプニプニしていました」と話していました。
親子で参加した大阪・吹田市の40代の女性は「娘は、車いすに乗っていて、ふだんは、海岸で遊ぶことが難しいのでとてもありがたいです。実際に水や魚に触れて、いつもより笑顔が見られました」と話していました。
NPO法人「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」の木戸俊介代表は「自分自身に障害があり、活動範囲の狭さに問題意識を持っていました。こうした体験を通じて、障害の有無にかかわらず、チャレンジ精神を養ってもらいたいです」と話していました。