夜の海にいさり火 兵庫県沖の日本海でイカ釣り漁が最盛期

兵庫県北部の日本海では、イカ釣り漁が最盛期を迎え、船のいさり火が夜の海を彩る幻想的な風景が広がっています。

兵庫県沖のイカ釣り漁は、4月下旬から始まり、連日およそ30隻の漁船が沿岸から3キロほどの場所で、スルメイカやケンサキイカの漁を行っています。
香美町の沿岸では、暗闇にいさり火が浮かび上がり、夜の海を幻想的に彩っています。
漁では、集魚灯と呼ばれる照明を使って、光に集まる習性を持つ小魚を船の近くに集め、それを食べに来たイカを釣り上げます。
60年以上漁を続けている関正治さん(78)の船では、日暮れ近くから漁を開始し、船に集まってきたイカを疑似餌の付いた針を使って釣り上げていました。
水揚げされたイカは、地元の旅館や飲食店などですぐにさばいて提供されるということで、イカを傷つけないよう一匹ずつ慎重に取り扱っていました。
関さんは「香住のイカは、新鮮で甘くておいしいです。生け作りで食べることもできます。ぜひ来て味わってほしいです」と話していました。
イカ釣り漁は、8月下旬まで続き、地元の旅館や京阪神の市場などに出荷されるということです。