神戸 避難のウクライナ人学生が大学で講演 支援を呼びかけ

ロシアによる軍事侵攻の影響でウクライナから避難している学生が神戸市内の大学で講演し、「ウクライナで戦争があるということを忘れないで欲しい」と訴えました。

神戸市西区にある神戸学院大学のキャンパスで講演を行ったのは、キーウから神戸に避難している学生でボンダレンコ・マリヤさん(21)と、ペトレンコ・マクシムさん(21)の夫婦です。
2人は学生およそ200人を前に、祖国の現状や平和への思いを語りました。
この中で、マクシムさんは、軍事侵攻が始まった去年2月、大きな爆発音で早朝に目を覚まし、そこから恐怖におびえながらの生活が始まった体験を語りました。
また、マリヤさんは、「ウクライナで戦争があることを忘れないでください。亡くなった人たちの命がむだにならないようにウクライナを応援してください」と呼びかけました。
この大学の図書館では、5月31日から、ロシアの軍事侵攻によって命を落としたウクライナ人学生を写真やプロフィールで紹介するパネル展が始まっていて、会場にはさっそく多くの学生が訪れていました。
マリヤさんは、「きょうは多くの学生が話を聞きに来てくれてとてもうれしかったです。講演やパネルの展示を通じて、亡くなった学生たちを身近に感じてもらうとともに引き続き、ウクライナへの支援を呼びかけていきたいです」と話していました。