県立丹波医療センターで検査結果見落とし女性が死亡 賠償へ

兵庫県は、丹波市の県立丹波医療センターで、70代の女性患者ががんの疑いのあるとの検査結果を担当医師らが見落とし、その後、女性が亡くなったと発表しました。

県病院局によりますと、おととし8月、県内に住む70代の女性がめまいを訴えて県立丹波医療センターでCT検査を受け、検査を担当した医師は「肺の下部に影が見られるため、がんの疑いもあり、精密な検査が必要だ」という報告書を作りました。
ところが、担当医師らは、報告書を読まないまま、女性を診察して帰宅させたということです。
1年後に、女性が体調不良を訴えて改めて検査を受けた際に、肺や肝臓などに転移した末期のがんであることが判明し、以前のデータを調べたところ、報告書を見落としていたことが発覚したということです。
その後、女性は、肺がんによる合併症を発症し、去年12月に亡くなったということで、県は、医療事故として、女性や家族に謝罪した上で、1125万円の損害賠償を支払うことを決めました。
この病院では、3年前にも、医師が患者のがんを2度にわたって見落とし、その後、死亡する医療事故が起きていて、再発防止策を進めていました。
県は、再び事故が起こったことを受けて、医師が報告書を確認するよう注意を促すシステムを導入するなどして再発防止をさらに徹底するとしています。
県病院局は「大変申し訳なく思う。今後よりいっそう医療安全対策を進め、再発防止に努めます」と話しています。