神戸 いじめ問題でのメモ非開示 市教委“不適切な対応”

18年前、当時、小学5年生だった神戸市の男性がいじめを受けた問題で、市教委側は、対応をまとめたメモを開示しなかったことについて、「隠ぺいであるという批判をいただいてもしかたのない不適切な対応だった」という認識を示しました。

18年前、小学5年生だった神戸市の男性が当時、同級生からいじめを受けたと訴えた事案について、市教委が設置した第三者委員会は、先日、報告書をとりまとめ、いじめがあったと認定した上で、市教委側が対応をまとめたメモを開示しなかったことについて、「継続的な隠蔽行為であると評価されてもしかたがない」などと指摘しました。
これについて、市教委の高田純事務局長は19日、市議会の常任委員会で、「本来、開示をすべき公文書を開示をしなかったという取り扱いは、隠ぺいであるという批判をいただいてもしかたのない不適切な対応であった」と述べました。
また、報告書の内容を直接説明するよう男性が求めていることについて、長田淳教育長は「被害にあった男性に直接会って、おわびする用意がある」と述べました。
そして、「調査報告書の指摘を市教委だけでなく、学校現場でも受け止め、この事案を教訓として組織風土改革などをさらに進めていく」と述べました。