太子町でさんしょうの収穫が最盛期 休耕田を活用し9年前から

太子町の休耕田を活用した畑で、地元の人たちが育てたさんしょうの収穫が最盛期を迎えています。

太子町では平成26年から休耕田を活用したさんしょうの栽培が行われていて、地元の農家などで作る団体が3ヘクタールの畑でおよそ2000本を栽培しています。
15日は、団体のメンバー25人が朝から畑に出て収穫作業を行い、直径およそ4ミリほどに育った黄緑色の実、およそ40粒が実った房をはさみで丁寧に摘み取っていきました。
栽培されている「朝倉さんしょう」という品種はかんきつ系の強い香りと爽やかな辛みが特長で、関西各地に出荷され、つくだ煮や香辛料に加工されたあと、土産物店などで販売されるということです。
収穫作業は今月20日ごろまで続く予定で、ことしは去年より1トンほど多い3トンから3.5トンの収穫を見込んでいるということです。
栽培を行う「太子サンショウ研究会」の森田孝一会長は「例年並みによい実ができました。ほかの産地に負けないさんしょうを作り、初夏の爽やかな味を多くの人に楽しんでほしいです」と話していました。