LGBTQについてみずからの経験もとに中学校で講演会 神戸

性的マイノリティーの人たちへの理解を深めてもらおうと、当事者が神戸市の中学校で講演会を開き、「当事者が身近にいるという意識をもってほしい」と呼びかけました。

神戸市須磨区の飛松中学校で開かれた講演会には、生徒や教員らおよそ250人が参加しました。
講師は、女性の体で生まれ、心の性が一致せず、17年前に男性への性別適合手術を受けた清水展人さんが務め、およそ13人に1人の割合で性的マイノリティーの当事者がいると説明したうえで、「自分のそばに性的マイノリティーの人がいるということをよく理解して、ことばを選んだり、態度、行動を考えることが大切である」と訴えました。
また、清水さんは、周囲から『女の子らしさ』を求められることに違和感を感じながらも、誰にも相談できなかったとして、「みんなが本当の自分の夢や目標を正直に話せるようにするためには、安心できる環境を作ることが大切。そのためにも知識をつけてほしい」と呼びかけました。
講演を聞いた中学2年生の生徒は、「『男らしさ』『女らしさ』とかではなくて、個人を尊重していかなければならないと思った。家に帰ったら学んだことを家族にも話したい」と話していました。