原料などの価格高騰 「六甲バター」が3回目の値上げへ
神戸市に本社がある食品メーカー、「六甲バター」は、原料や包装資材の価格が高騰していることから、チーズなど家庭用のほぼすべての商品を、ことし4月から値上げすることになりました。
去年4月以降、3回目の値上げです。
「六甲バター」は、4月1日の納品分から、チーズなど家庭用の商品のほぼすべてにあたる64品目を値上げします。
値上げ幅は、15円から30円で、率にして5.8%から12%です。
このうち、主力商品の「ベビーチーズ」のプレーンは、税抜きの希望小売価格が222円から244円となり、9.9%の値上げです。
このほか、飲食店やメーカーに卸している業務用のチーズなど121品目についても、4月1日の納品分から値上げします。
これは、世界的にコロナ禍から外食需要が回復しているのに伴って、原料である海外のチーズの価格が高くなっていること、包装資材や輸送にかかるコストも上昇が続いていることが要因です。
会社は、去年の4月と9月にも、商品の値上げや価格を据え置いて内容量を減らす実質的な値上げをしていて、この1年ほどの間で3回目の値上げになります。
会社は「コストを抑えるため、製品チェックの機械化による人件費の削減などに努めてきたが、燃料費などの高騰が続き、企業努力にも限界がある。ご理解をいただきたい」とコメントしています。