兵庫県の「のり」販売枚数が全国最多に 連続1位の佐賀が不作
兵庫県の「のり」の、シーズン中盤の先月までの販売枚数が、20年連続の日本一を目指す佐賀県を上回り、1位となっていることがわかりました。
兵庫県の瀬戸内海側は潮の流れが早く、栄養が豊富で質の高いのりが育つことから全国有数ののりの産地となっていて、去年12月から「もぐり船」と呼ばれる船で、のりの刈り取りが行われています。
兵庫県漁連のり流通センターによりますと、兵庫県の養殖のりの生産量にあたる販売枚数は、去年12月から先月末までの累計で4億5250万枚あまりとなりました。
生育にやや遅れが見られるということですが、販売枚数としてはほぼ平年並みとなっています。
一方、19年連続でのりの販売枚数が日本一の佐賀県では、雨が少なかったことや赤潮の発生などで不作となっていて、先月末までの累計の販売枚数は3億1880万枚あまりと、前の年の同じ時期より55%も減少しました。
この結果、都道府県別の販売枚数は兵庫県が佐賀県を上回り、全国で最も多くなっています。
兵庫県漁連のり流通センターは「ことしは全国的に生産が厳しい中、兵庫県では量・品質ともに例年並みのおいしいのりが収穫できているので、ぜひ県産のりを食べてもらいたい」とコメントしています。