伊丹市の学校法人が補助金5億円余を過剰受給 全額返還

兵庫県などは、幼稚園と認定こども園を運営する伊丹市の学校法人が教員の人件費に関する補助金など5億円あまりを過剰に受け取っていたと明らかにしました。

補助金を過剰に受け取っていたのは、伊丹市で幼稚園と認定こども園を運営する学校法人「西伊丹学園」です。
県や伊丹市によりますと、幼稚園とこども園の園児は、法律上、別々のクラスで扱うことになっていますが、この法人では、園児を同じクラスに混合した状態で運営していたにもかかわらず、施設ごとに担当の教員を配置していると県と市に報告していたということです。
このため、法人は、職員の配置数に応じて支給される補助金などについて、2021年度までの7年間に、あわせておよそ5億2000万円過剰に受け取っていたということです。
県によりますと、おととし12月に情報提供があったことをきっかけに発覚し、県などが調査したということで、利息などの加算金も含めたあわせておよそ6億1800万円の返還を法人側に請求し、13日までに全額が返還されたということです。
法人側は、県などの調査に対し、「不適切な申請という認識はなかった」と話しているということですが、県と市は、運営体制が改善されたとして行政処分は行わないとしています。