神戸 王子動物園再開 園内は鳥インフルエンザ感染確認されず

鳥インフルエンザウイルスに感染した野鳥の死骸が園内で見つかり臨時閉園していた神戸市の王子動物園が、13日から一部のエリアを除いて営業を再開しました。

神戸市灘区の王子動物園では、今月2日、園内で野生のカラスの死骸が見つかり、国の検査の結果、感染力の強い高病原性の「H5亜型」の鳥インフルエンザウイルスが確認されました。
そのため、動物園は今月2日から臨時閉園していましたが、園内で飼育している鳥への感染は確認されなかったため、13日から営業を再開しました。
園内では、来園者が入園する際には靴を消毒するためのマットの利用を呼びかけているほか、鳥を飼育する施設の周囲に消石灰をまくなどの対策が取られています。
一方、白鳥やかもなどの水鳥を間近で見ることができるエリアや、動物と触れあえるコーナーについては、1か月ほど閉鎖したままにするということです。
市内に住む40代の女性は、「王子動物園の鳥が好きなので閉園のニュースを知って心配していましたが、鳥たちの元気な姿を見ることができて感無量です」と話していました。
竹原孝弘副園長は、「飼育している鳥に被害が出なかったのでホッとしています。感染対策に協力をいただきながら安心して園内を楽しんでほしい」と話していました。