尼崎市の職員がスマートフォン紛失 虚偽の報告で減給処分に

尼崎市の男性職員が業務用に市から貸与されたスマートフォンを紛失した上、紛失した日付や経緯を偽って上司に報告していたなどとして、減給の懲戒処分となりました。

減給の懲戒処分となったのは、尼崎市の武庫地域課に務める男性職員です。
市によりますと、この職員は、12月12日、「8日にスマートフォンを紛失した」と上司に伝えていましたが、調査の結果、実際には、それより1週間前の12月1日に紛失していたということです。
また、上司や同僚と飲食をした後、酔っ払って紛失していたということです。
スマートフォンには、市民の電話番号などが登録されていましたが、紛失から2週間後に、職員の自宅近くの植え込みで発見され、今のところ外部への情報の流出は確認されていないとしています。
市は、事実と異なる報告を行い、市政への信用を損なったなどとして、1月25日付けで、この職員を減給10分の1、1か月間の懲戒処分としました。
聞き取りに対し、職員は「USBの事案が頭をよぎり、言いだしにくく、なんとか自力で探しだそうと報告が遅れてしまった」と話しているということです。
尼崎市の松本眞市長は「USBメモリーの紛失事案からまもない時期に、職員が飲酒後に公用スマートフォンを紛失するという事案を起こしたことは、市民の皆様から信頼を損なうものであり、深くお詫び申し上げます」とコメントしました。