「妖怪」で町おこし 福崎町が20基目の「妖怪ベンチ」設置
「妖怪」を使った町おこしを行っている福崎町で、22日、「妖怪」が座るユニークなベンチが新たに設置され、関係者にお披露目されました。
福崎町では、地元出身の民俗学者、柳田國男の著書「妖怪談義」などにちなんで、「妖怪」を使った町おこしを行っていて、町内のコンビニエンスストアなどの前に、「一反もめん」や「一つ目小僧」など、人気の妖怪が座る「妖怪ベンチ」の設置を進めています。
22日は、町内の飲食店の前に、20基目となる「妖怪ベンチ」が新たに設置され、関係者を前にお披露目されました。
幅およそ1.8メートルのベンチの上には、「洗濯狐」と呼ばれる妖怪が座り、子ギツネが洗濯おけの中で泡まみれになっている様子も表現されています。
町では、設置場所を募集し、応募のあった10件からあみだくじで決定したということで、「妖怪ベンチ」による経済効果を期待しています。
ベンチの制作を手がけた造形作家の福田雅朗さんは「後世に残るものなので思いを込めました。今後、町内で妖怪が増えれば、また妖怪たちに会いに来たいです」と話していました。
また、ベンチを設置した飲食店の店長の松岡正人さんは「妖怪ベンチを探して歩いている観光客を見かけたこともあるので、今後もこの取り組みを続けてほしい」と話していました。